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英語の取扱説明書作成のポイントと機械翻訳の注意点

2021.12.27

グローバル化が進み、さまざまなものが多言語化する中、取扱説明書やマニュアルの多言語化も求められています。しかし、いざ英語の取扱説明書を作成しようと思ってもどうしたらいいかわからない…という方もいらっしゃるかと思います。

そこで今回は、英語版の取扱説明書を作成するときのポイントや機械翻訳利用時に気を付ける点をご紹介していきます。

英語の取扱説明書を作成する際のポイント

文章を短くし、手順は箇条書きにする

日本語でも同じことが言えますが、何度も接続詞を使用して一文一文を長くしてしまうと読み手にとっては非常にわかりにくいです。
なるべく文章を細かく区切り、手順などを表すときには「①―」「②―」と番号を振ったり箇条書きにするようにしましょう。簡潔でわかりやすくなりますし、長い文章を翻訳するよりも手間が省けます。

専門用語は使わない

これも日本語の取扱説明書やマニュアルにも言えることかと思います。

マニュアルは「小学6年生にでも」分かるように…マニュアルの書き方でも紹介しているように、なるべく難しい言葉は使わずに誰にでも伝わる言葉に言い換えるようにしましょう。
特に、漢字の専門用語はそのまま英語にしても伝わりません。一度文章として分解してから翻訳することで意味が伝わる英訳になります。

日本語特有の擬音語、擬態語は伝わらない

日本語の取扱説明書では「カチッと音がなるまで差し込んでください」や「つるつるした面が上になるように」など、擬音語や擬態語が使われることが多いです。
しかし英語にする場合、うまく訳せなかったり、ニュアンスが異なっていたりするので注意が必要です。「音がするまで」「光沢のある面を」のように言い換えることで、英訳したときにも伝わりやすくなります。

単数や複数、冠詞、代名詞に気を付ける

これらは日本語ではあまり馴染みがないため間違えやすい部分です。
文章としては正しくても、前後の文脈と合っていなかったり、揺れが生じてしまったりすることも多いです。翻訳後、特に気を付けて確認をし、誤りがないかどうかチェックしましょう。

“please”を多用しない

日本語の取扱説明書には「赤いボタンを押してください」「危ないので触らないでください」など、「~してください」という表現が多く見られます。英語にしたときも”please”を使って表現したほうが丁寧に思えますが、英語の場合は”please”を多用する必要はありません。
それだと命令口調になってしまうのでは?と心配になりますが、”please”ばかりの文章のほうがむしろ不自然で失礼な印象になってしまいます。

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機械翻訳を利用する際のポイント

Google翻訳をはじめ、日本語を入力すると自動で翻訳してくれる機械翻訳ツールには、ブラウザ上で使用できる無料のものから、有料ソフトまでさまざまな種類があります。

現在は機械翻訳の精度も高まっていますが、あくまで自動で行っているため、意味不明な英訳になってしまうことも多いです。取扱説明書の全文を機械翻訳で行おうとするとリスクが高いので、ちょっとした文章や短文など、足りない部分を補う形で利用するようにしましょう。

主語や目的語を省略しない

人による翻訳であれば、ある程度曖昧な表現でも意図が伝わり、それにあった訳をすることができますが、機械の場合は書いてあることしか翻訳されません。
日本語は主語や目的語を省略しても成り立つ言語ではありますが、機械翻訳を利用する際は「誰が何をどうする」という文章構造が明確になるように書き換えましょう。

最適な助詞を使用する

日本語は助詞を入れ替えても意味が通じることが多いですが、機械翻訳の場合は「てにをは」を変えるだけで翻訳結果が大幅に変わることもあります。修飾関係などがより明確になるように、適した助詞を使いましょう。

翻訳後の英文を複数人でチェックする

翻訳後の英文を読み、不自然な英語になっていないかチェックします。表記や表現の揺れがないか、不自然な部分がないかどうか、複数人で全体を通して確認すると良いです。

まとめ

今回は取扱説明書を翻訳する場合の手段とそれぞれの注意点についてご紹介しました。
取扱説明書を多言語化することによって、ユーザーの満足度も高まります。自力で翻訳するのはなかなか難しいですが、専門業者や制作会社に依頼したり、機械翻訳を利用するなど、取扱説明書の内容やコストにあわせて活用してみてください。

 

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